中小企業を辞めたい人へデメリット・メリットまとめ!辞めた経験から感じたこと
このままこの会社にいて大丈夫かな・・・?
中小企業だから先行きが不安だな・・・
中小企業って会社に囲われてなんか辞めにくいよな・・・
中小企業って、最初は良いイメージもあったかもしれないけど、勤めてみて色々と不安を感じている人も多いかもしれません。
給与面、人間関係、仕事内容、職場環境、世間体などの点からこのままでいいのかな?って必ず一度は考えると思います。
またこの記事を読んでいる方の中にはすでに『辞めよう!』と決心している人もいるのではないでしょうか。
中小企業に長く勤めている人は、そういった事を考えながらも気がつけばずっと続けていた・・・という人が多いです。
もちろん中小企業が悪いというわけではなく、自分の考えに結論を出すことができずにずるずると時間を過ごしてしまい、あとから後悔をしてしまうが一番辛いのです!
僕自身は地方の中小企業に努めていましたが、今ではフリーの身として生活しています。
そんな僕だからこそ書ける、中小企業を辞めたいと思っている方へ、中小企業へ残る危険性、やめる際のデメリットやメリットなどをご紹介します。
本記事を読み、少しでもあなた自身の考えの参考にしていただければと思います。
目次
中小企業に残る危険性
中小企業にこのまま残り続けると、どのような危険性があるのか?主観的な意見もあるかもしれませんが、中小企業に残る危険性はたくさんあります。
中小企業は一人でやらなければいけないことが多い
中小企業はとにかく人が少ないです。
部署は細かく別れていない事が多く、管理部、営業部、物流部など最低限の部署があるだけで、そこから細かく、○○課などまで別れていません。そのため一人あたりの作業は多くなってきます。
例えば営業部の人が
『この商品のココを細かくデータ取ってまとめてほしいなぁ』
という事務的な作業が発生した時、中小企業って業務内容が細かくタスク分けされていないので、「この仕事ってどの部署だ・・・?」ってなるんです。人に頼むわけにもいかず、結局自分で作業をすることになります。
「誰にたのもう・・・」
「自分でやるか・・・」
というパターンです。
中小企業は一人あたりの責任が重い
先程書いたとおり、中小企業は人が少ないのが特徴です。必然的に、一人あたりが持つ得意先の数が多かったり、業務がマニュアル化されず、その人でないと無理という仕事がたくさん出てきます。
そうなってしまうと、有給が取れない、定時に上がれない、休日出勤しないといけない、という最悪の事態に陥ってしまします。
そして更に悪いと、有給を取得して出社する、サービス残業、休日手当無しということも・・・
中小企業は年収が低い
やっぱり中小企業って給与面は良くないです・・・
会社全体のパイが少ないのでそれはしかたないです。また、大きな親会社を持っている中小企業だと、「え?親会社に勤めている同期の○○。事務業なのにボーナスそんなもらってんの?」ってなる事も・・・
そして中小企業には「○○奨励金」など、何かやり遂げたら「〇〇円」などという制度もあまり見かけません。
「中小企業だから役職になりやすいよ」と言われることもありますが、役職になっても給料が数万円も上がることなんてほとんどありませんし、責任が増えるだけです。
だから頑張っても給与変わらないし、できるだけ仕事は他人に任せて、毎日をそつなくこなそう。ってなりかねません。
中小企業はいつ潰れるかわからない-その後のスキルは・・・?
今や超大手でさえ赤字決算、不正決済、買収・・・などされていく時代です。また中小企業は資金がないため人材確保、先端技術の乗り遅れなどなど・・・
今後5年、10年、30年・・・今の会社が残っている姿を想像できるでしょうか?
また、もしも潰れてしまった際にここで培ったスキルを潰れた時に外で活かせるだろうか?ほとんどが「NO」です。
今やITやロボット化が進み、人間の仕事はどんどん減ってきています。海外ではアプリとカメラ、出入り口に無人決済機を置いて、物を棚からとって出るだけで買い物ができるコンビニも登場しています。そのコンビニには人はもちろんレジもありません。
自分だけが持つスキルというのは必要です。
有名な経営学者ピーター・ドラッカーは中小企業に対してこんな名言を残しています。
「中小企業の最高責任者は、他の誰にも任せることのできない次の二つの課題に取り組む時間を必ず持てるように、自分の職務を構成しなければならない。
その一つは、『外部』向けの時間、すなわち、顧客、市場、技術のための時間であり、もう一つは、『内部(社内)』の基幹要員とじっくり会うための時間である。間違っても机にしばりつけられるようなことがあってはならない」
まずは中小企業のトップは常に現場の情報を知ること。ピーター・ドラッカーは企業にコンサルを受けた際は、現場まで足を運びます。机の上には無い、気づき、問題点、情報、アイデアが現場には必ずあるからです。
次に中小企業のトップは、社内のキー要因となる社員とのコミュニケーションを細かく取れ、とピーター・ドラッカーは語っています。キー要因となる社員の野心、想い、行動形式、得意分野、不得意分野、過去の業績や将来性etc…
中小企業が生き残るには、キー要因となる社員との距離が近いというメリットをフル活用し、常に情報収集、管理、修正をしながら会社のメイン売上の分野で、確立した主導権を握るための戦略が不可欠である、ということです。
今、あなたが中小企業に努めていながらも、トップがこういった活動ができていないのであれば、すでにその会社は黄色信号が灯っているかもしれません。
中小企業は社員が家族みたいな関係になってしまう
これって良いことでもあると思うんですけど。中小企業は人数が少ないので、めちゃめちゃ関係性深まるんですよね。お昼ご飯も狭いところで食べるし、社員全員の顔と名前なんて1ヶ月もすれば覚えられたり。
そうなると、情が湧いてしまうんですよ。
「自分の仕事じゃないけどやってあげるか」
「早く終わったけど皆まだ仕事してるから帰りにくいな」
「飲みは参加しないといけないよな・・・」
本当はやりたくない、行きたくないと思っていても関係性が深くなりすぎると断りづらくなったりするものです。
中小企業は辞めにくい
コレは確実に言えます。特に長く勤めれば勤めているほど辞めにくいです。これは先程も言ったように、一人あたりの責任が重い、家族のような関係になっている、という点があります。
そういった事もあり、会社側もなんとか辞めてほしくないと思っています。
僕の所属していた会社でも、長年勤めていた方は本当に辞めずらそうでした。その人は年配の方だったのですが、気が弱いので、言い丸められたり、代わりの人を見つければ辞めていいなど言われていたそうです。
本来代わりの人を見つけるのは会社側(経営者)の仕事です。
中小企業はカッコ悪い・・・?
世間に知られている会社(Googleとか)に勤めていたり、自分でビジネスをしたりしている人(例えばYouTuberなど)であれば人に紹介する時に「おおぉ!」となるかもしれませんが、中小企業を紹介して「おおぉ!」となるケースを聞いたことがありません(笑)
もちろん周りがどうこう言うのを気にするのは良くないですし、自分が良いと思った事をやればいいいと思います。
ようは自分が納得できているかどうかです。「こんな生き方カッコ悪いよな・・・」と思いつつも、何もできずに時間が過ぎ去っていくのが一番良くないのです。
中小企業は研修・フォロー制度が少ない
中小企業は資金が潤沢ではありません。
しっかりとした研修制度や、一人ひとりをしっかり教育するOJTもありません。そしてこんな感じで言われます
「これやっといて」
「俺らが新入社員のときは一人で外に放り投げられたもんだ」
「とりあえず1日10件訪問してこい」
「ここから自分で探せ」
最初は本当にきついかもしれませんね。
中小企業は上司を憧れの存在をつくりにくい
あなたは今の会社に憧れの上司は存在しますか?このような人になりたい、この人の考えている事を学びたい、どうやったらこんな風になれるんだろう、と思える人です。
最悪会社内にいなくても良いのですが、中小企業にいるとたくさんの出会いがあるわけでもないし、難しいです。
憧れ、尊敬、モデリングできる存在がいなければ、自分の人生を理想通りに構築していくのは難しいと思います。自分が迷ったときなど、ブレないようにするための指針はあったほうが良いです。
中小企業は周りの人がほとんど変わらない。若い人が少ない
これは僕にとっては結構致命傷だったのですが、まず若い人が少ないです。中小企業は新卒をバンバン雇って育成をどんどんしていくほどの資金はないので、中途採用即戦力、長期雇用というのが普通です。
そのため20代、30代の年齢層はあまりいないです。そして数十年単位で人が変わらないです。新卒が入ってこないので(笑)
常に同じ上司、隣にはいつもの先輩、お客さんもずっと同じ。
日々の仕事の中で刺激を感じることはありませんでした。
中小企業を辞めるときの注意点
ここまで中小企業の危険性についてご紹介してきましまた。
では実際に中小企業を辞める際に気をつけるべき注意点は何なのか?
中小企業を辞めようとした際、ほぼ確実に起きるであろう事柄について書いていきます。
引き止め
コレは間違いなく起きます。若くてもベテランでもです。とにかく中小企業は特に若い人が少ないので、存続させていくためには若い人の力が必要です。せっかくの若い人材をみすみす逃すようなことはしたくないからです。
といっても日々売上を上げないといけません。そのためには長く働いている方も必要です。
とにかく中小企業は人材に余裕が無いので、誰も辞めてもらっては困るのです。
辞める時期の延期を打診
「辞める時期を延ばしてくれないか?」
「次が決まったら辞めて良い」
なんと会社側の身勝手な考えでしょうか。
これは会社(経営者)側の仕事放棄といえます。ですがコチラも確実に打診されます。
有給消化できない
有給は労働者にとって、取得をする当然の権利があります。
しかし、辞める際には有給が40日あったとしても「20日まで会社にきて、残り10日は有給消化で30日付けで退社にするね」といった感じです。しかもそれが当然のごとく伝えてきます。
たしかに辞める際に40日も有給を使用するのは気がひけるかもしれません。しかし今まで有給を使わずに会社のために頑張ってきたということなので、当然使っても良い権利だと思います。
上記のことは必ずと行っていいほど起きますので、それなりの準備をしておきましょう。
やっぱり中小企業を辞めたほうが良いのか?
これは自分が今後そうしていきたいかによると思います。恐らく選択肢としては3つあるのではないでしょうか?
- このまま今の会社に残り続ける
- 転職をする
- とりあえず辞める(フリーター)
ただ、どれも根本的な解決にはならないでしょう。このまま会社にいても問題は必ず起きますし、転職をしても転職先で必ず嫌なことは起きてきます。
そして辞めたいと思っているけど、辞められないのは不安があるからだと思います。これは間違いなく関係してきます。
- 辞めたら周りがなんていうかな
- 転職してもどうせ同じじゃないかな
- 途中で投げ出すなんて良くないんじゃないか
- 辞めるってなったらいろいろ手続きがめんどくさいな
しかし、現状を大きく変えたい、充実させた人生にしたい!
と思うなら僕は会社員とは違う路線でのスキル構築をするべきだと思います。
自分に自信があるものを少しずつ作る
「この会社を辞めたら自分には何も残らない!」
と思うから、行動できないのです。
会社に依存しない生活を送ればよいのです。
もし仮に今の会社以外に、収入が20万円でもあればどうでしょう?
別に会社の人の顔色は伺わなくてもよいし、嫌な飲み会も参加しなくても良い、もしも辞めさせられても別に問題なし。そういう状態になるだけでもストレスはぐっと減ると思います。
その状態になるためには、副業ベースで何かを始めることが良いと思います。気をつけることは、
- 未経験でも身につけられる
- センスや身体的能力(身長など)を必要としない
- 長期的に安定できる
- 他人に依存しない
です。
そんなスキル構築を副業ベースしていけば、会社に依存しない生活スタイルを確保できます。
実際僕自身も、そうすることで会社を辞められました。
その環境、精神状態ができていれば、会社側にもはっきりと自分の意見が言えると思います。
さいごに
本記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
中小企業で働いていた僕が直接感じたことや、いろいろな方と話してみた立場としてご紹介させていただきました。
様々な道があると思います。その中でもどの道を選ぶかは、自分次第です。一度きりの人生を後悔しない生き方が良いと思います。
世間体や周りの人がこうだから・・・ではなく、自分はどうしたいのか?と自分に聞いてみると、良い答えが出てくるかもしれません。
人生は短いので未来に目を向けて楽しいことをしていきましょう
この記事へのコメントはありません。